Vim 覚えられないコマンドはメニューに入れる
はじめに
Vimはやっぱりキー操作主体の方が文章を書くことに専念できて使いやすい気がします。だから慣れている方はメニューなんか使わないのだろうけど、初心者はメニューがあると安心します。だからgvimから始めるとよいかもしれませんね。
慣れてきたら、少しづつコマンドを覚えてキー操作主体に移行すると、便利で手放せなくなる気がします。
Vimの基本コマンドを少し覚えるだけで、だいたいのことができます。いつも使うコマンドは自然に覚えることができますが、たまに使う便利なコマンドは覚えられないときがあるかもしれません。そんなときにはメニューにコマンドを登録しておくと、助かることがあります。
今日は、そんなVimの覚えられないコマンドはメニューに入れちゃうお話です。
試してみる
いきなり設定ファイルを書き換えるよりも、実際にコマンドを入力してメニューを追加する方法を学んだ方が、応用ができるようになります。
ちょっと面倒ですが、実際に試して下さい。そして、メニューを追加する方法を理解したら必要なメニューを設定に追加して利用して下さいね。
今回の例題は行番号を表示するメニューを追加してみたいと思います。
1. まずはじめに、以下のコマンドを入力して下さい。:とキーを押してから、menu と最後までコマンドを入力してEnterキーを押してコマンドを実行して下さい。
:menu ユーザ(&U).行番号.表示 :set nu<CR>
2. 続いて、以下のコマンドを追加して行番号の非表示メニューも追加して下さい。
:menu ユーザ(&U).行番号.非表示 :set nonu<CR>
いかがでしょうか、メニューが簡単に追加できたのではないでしょうか。
簡単な解説
メニューの追加はmenuでできます。menuの次のパラメータがメニューを表示する内容になります。 このときに "." がメニューの階層化の区切りになり、今回の場合はユーザ(U) -> 行番号 -> 表示 と階層構造でメニューを作ることができます。 最後のパラメータがコマンドになります。 詳しくは、:help menu などでヘルプを読むことができますので、ご覧下さい。
設定の追加
上記コマンドの場合はVimを終了したらメニューが消えてしまいます。常にメニューを表示する場合は、_vimrcなどの設定ファイルに、以下の様に 先ほどのコマンドの : を取り除いたものを記述します。後はVimを再起動するだけでメニューが追加できます。
menu ユーザ(&U).行番号.表示 :set nu<CR>
menu ユーザ(&U).行番号.非表示 :set nonu<CR>
最後に
Vimはメニューよりもコマンドでの操作がお勧めです。キーボードから手を離さずに操作ができて、文章を書くことに専念できます。でも、覚えられないコマンドはメニューに入れて使うこともできます。メニュー以外にもキーに割り当てることもできますので、いろいろ試して自分なりの方法を見つけて下さいね。
おまけ
メニューを開いたときに、はさみのマークがあるのでクリックして下さい。すると、メニューが分離し、ボタンになります。後は好きに配置して使うことができます。このテクニックを使うことが無いと思いますが、初めて知ったときは驚くので、試してみると面白いですよ。